以下に第二稿を掲載します。確認等よろしくお願いします。
追加したのは採用条件の(4)です。
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ここに記すのは、藩国上層部で極秘に取り扱われた内部用文書である。
レポート:涼州における情報機関の設立に関して
/はじめに
本稿では、T13のE137において涼州藩国が設立した情報機関について説明する。
近年、テロリストの活動を発端とし、文殊の情報漏洩等のサイバーテロや、ライフラインへの攻撃などの出来事があった。これは「情報防衛」という点を注視せざるを得ない出来事として記憶に新しい。
一方で涼州藩国には旧悪童同盟時代より引き継いだ核製造技術、サイバー技術、ステルス技術など、拡散した場合危険性の高い技術を保有している。また今後の産業発展を考えても、より管理に注意していく必要があるのは明らかである。事実、ソル発電システムなどは運用次第では核以上の危険性を孕むことから、現行の管理能力では手に余る可能性が高いとして開発を頓挫した経緯がある。
これらの事実を踏まえ、涼州藩国ではこのたび総括的な情報支援、情報セキュリティ機構としての情報機関の設立を行った。
/設立の意図
設立する情報機関の目的は「情報戦に負けないための組織」である。
業務内容は基本的に「広範で正確な情報収集」にある。これは政府の政策立案、軍隊の軍事戦略策定、警察の対テロ捜査などにおいて、情報の優劣は効率的な戦略立案や活動計画にとって非常に重大な要素となると考えられるためである。
これらの活動は合法的な物に関しては国民に公開する前提で取り扱われる。一方で、国際指名手配犯の活動や、テロリストの動向など、際だって危険性が高く、その時点で後悔することで問題が広がることが多いと判断部門(後述)によって結論された場合は、これらの情報は非公開情報となる。
しかし非公開が行きすぎて秘密警察化、ひいては恐怖政治化する可能性を懸念して、これらの判断は華族、最終的には藩王によってされることとしている。
なお、当然ながらこれらの活動は藩国内での物に限定されている。これは外交問題を引き起こす可能性を考慮しての物である。
この情報機関は「藩国民のための防衛機関である事」が第一意として設定されている。その前提の下、「情報戦に負けないための組織」としてのあり方が求められている。
その上でこの情報機関は、情報収集による敵の早期発見、また有益な情報の先取りなどを行い、これら情報を見据えての政策の施行を行う事を視野に入れている。
/組織構成
情報機関は四部門からなり、「調査部門」「軍事部門」「分析・解析部門」「判断部門」を保有している。
これらのエージェントの採用については、事前に素行調査を行い、藩王・摂政との相談の上でスカウトをかける物とする。具体的な採用条件は
(1)犯罪歴の有無
(2)誠実で忠実である事
(3)藩国の事を考えてくれる人物である事
(4)各部門で働くにおいて必要な能力を保有している事
から判断される。これに関しては、PC、個人ACE、PLACEの参加も可能とする。
上記の採用条件、ひいては素行調査を行う理由は、これは情報機関という組織の性質上エージェントに対して高い信頼性が必要とされるためである。
一方で、エージェントに対して高い信頼がおける限りにおいては情報機関の健全性は保たれ、暴走による秘密警察化といった恐怖の対象への変化を防止する事ができると考えられている。
続いて四部門についてここで概略に触れておく。詳細は次の項の部門紹介を参照されたい。
(1)調査部門
主に調査を行う部門である。調査対象となる情報は藩国内の情報管理、情報把握を行う事を目的としたものである。
(2)軍事部門
緊急性の高い、あるいは特殊性の高い特殊なリクエストに対応するための特殊軍である。ただしこの部門が動くためには判断部門における藩王の許可が必要となっている。
(3)分析・解析部門
調査部門の報告をまとめ、問題の有無や情勢のチェックを行う部門である。
(4)判断部門
分析・解析部門からあがった情報をもとに判断を行う部門である。ここでの判断が情報部門における最終的な結論であり、それに従って各部門は動作することになる。
ここに在籍するのは、藩王、摂政であり、最終的な意志決定権は藩王にある。
/各部門の詳細
#ここは各部門紹介
/おわりに
繰り返しになるが、この情報機関は「藩国民のための防衛機関である事」が第一意として設定されている。その前提の下、「情報戦に負けないための組織」としてのあり方が求められている。国民を管理することが目的なのではなく、また恐怖を強いることも、目的ではないことを、構成員は強く意識する必要がある。
一方でこの組織の展望を以下に示す。将来的には組織に付与する形として、工兵・歩兵系の職業からなる特殊軍の設立や、特殊軍にむけた輸送車両の開発などか考えられている。
また他に、効果が認められた場合、宰相府に打診し、情報関係に関する帝国の防衛機関としての提案をする可能性がある。
これらを踏まえつつ、当初の目的にのっとり、当情報機関は情報収集による敵の早期発見、また有益な情報の先取りなどを行い、これら情報を見据えての政策の施行を考えている。そして最終的には帝国で有益な組織となればいいと考えている。