涼州藩国 掲示板
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  [No.278] 設定文すりあわせ 投稿者:ゆうみ  投稿日:2009/01/29(Thu) 12:59:16

wikiページにまとめたところ
・文体の違い(常体、敬体)
・レポート内に設立後の文章を入れることになる
等の問題があり、文章をあわせるために加筆修正してみました。

また、「人員採用について各章で同じ説明を繰り返している」点がきになりましたが
こちらはどの章でどのような説明をするのか迷った為、手を入れていません。


/*/

**はじめに
 本稿では、T13のE137において涼州藩国が設立する情報機関について説明する。
 近年、テロリストの活動を発端とし、文殊の情報漏洩等のサイバーテロや、ライフラインへの攻撃などの出来事があった。これは「情報防衛」という点を注視せざるを得ない出来事として記憶に新しい。
 一方で涼州藩国には旧悪童同盟時代より引き継いだ核製造技術、サイバー技術、ステルス技術など、拡散した場合危険性の高い技術を保有している。また今後の産業発展を考えても、より管理に注意していく必要があるのは明らかである。事実、ソル発電システムなどは運用次第では核以上の危険性を孕むことから、現行の管理能力では手に余る可能性が高いとして開発を頓挫した経緯がある。
 これらの事実を踏まえ、涼州藩国ではこのたび総括的な情報支援、情報セキュリティ機構としての情報機関の設立を行う。


**設立の意図
 設立する情報機関の目的は「情報戦に負けないための組織」である。
 業務内容は基本的に「広範で正確な情報収集」にある。これは政府の政策立案、軍隊の軍事戦略策定、警察の対テロ捜査などにおいて、情報の優劣は効率的な戦略立案や活動計画にとって非常に重大な要素となると考えられるためである。
 これらの活動は合法的な物に関しては国民に公開する前提で取り扱われる。一方で、国際指名手配犯の活動や、テロリストの動向など、際だって危険性が高く、その時点で後悔することで問題が広がることが多いと判断部門(後述)によって結論された場合は、これらの情報は非公開情報となる。
 しかし非公開が行きすぎて秘密警察化、ひいては恐怖政治化する可能性を懸念して、これらの判断は華族、最終的には藩王によってされることとしている。
 なお、当然ながらこれらの活動は藩国内での物に限定されている。これは外交問題を引き起こす可能性を考慮しての物である。
 この情報機関は「藩国民のための防衛機関である事」が第一意として設定されている。その前提の下、「情報戦に負けないための組織」としてのあり方が求められている。
 その上でこの情報機関は、情報収集による敵の早期発見、また有益な情報の先取りなどを行い、これら情報を見据えての政策の施行を行う事を視野に入れている。


**組織構成
 情報機関は四部門からなり、「調査部門」「軍事部門」「分析・解析部門」「判断部門」を保有する。
 これらのエージェントの採用については、事前に素行調査を行い、判断部門が採用を認めた者のみでスカウトをかけることとする。具体的な採用条件は下記4点。
(1)犯罪歴の有無
(2)誠実で忠実である事
(3)藩国の事を考えてくれる人物である事
(4)各部門で働くにおいて必要な能力を保有している事
 採用条件を満たしていれば、PC、個人ACE、PLACE、犬、猫の参加も可能とする。
 上記の採用条件、ひいては素行調査を行う理由は、これは情報機関という組織の性質上エージェントに対して高い信頼性が必要とされるためである。
 一方で、エージェントに対して高い信頼がおける限りにおいては情報機関の健全性は保たれ、暴走による秘密警察化といった恐怖の対象への変化を防止する事ができると考える。

 続いて四部門についてここで概略に触れておく。詳細は次の項の部門紹介を参照されたい。
(1)調査部門
 主に調査を行う部門である。調査対象となる情報は藩国内の情報管理、情報把握を行う事を目的としたものである。
(2)軍事部門
 緊急性の高い、あるいは特殊性の高い特殊なリクエストに対応するための特殊軍である。ただしこの部門が動くためには判断部門における藩王の許可を必要とする。
(3)分析・解析部門
 調査部門の報告をまとめ、問題の有無や情勢のチェックを行う部門である。
(4)判断部門
 分析・解析部門からあがった情報をもとに判断を行う部門である。ここでの判断が情報部門における最終的な結論であり、それに従って各部門は動作することになる。
 ここに在籍するのは、藩王、摂政であり、最終的な意志決定権は藩王にある。

RIGHT:(文:黒霧)

**各部門の詳細

***調査部門

この部門は、その名の通りある事項における情報について収集を行い、その真偽を調査するためのものである。
実質、情報機関の肝といっても差支えがない部門だけに、こちらに従事する人員については、藩王による直接の選任で行うものとする。当然ながら辞退する権利もあるものとする。
所属者には、政庁関係者が多く含まれるものと予想される。一家そろって機関に所属することもあるだろう。

ここで収集、調査される情報は多岐に渡る。
明日の天気から塩の値段、小麦の流通場所など、一見、防諜とはなんの関係もなさそうな事柄までを収集するものとする。
その情報が有益か否かを判断するのは分析部門、引いては判断部門である。調査部門はひたすらに、怪しまれることなく情報を集めることこそが肝要なのだ。
とはいうものの、情報はそれこそ無尽蔵にある。国内のみとはいえその全てを収集調査することは不可能だと考える。よってある程度の選別は調査部門で行うものとする。
ここで部隊員の手腕が問われると言っても過言ではないだろう。

通常、調査部門の人員は二人一組のいわゆるツーマンセルで動くことを基本にする。
これは、情報を得た後に確実に持ち帰る必要があるためであり、また、藩王からの厳命による『無事に帰ってくること』を遵守するための措置でもある。
さらに、片方がリーガル、もう片方がイリーガルな部分を担当することにより、市民の信頼を得やすくするというメリットもある。

調査部門の参加者については、トップシークレットを敷く。
これは、調査部門の所属者を公開することによるメリットよりもデメリットのほうが大きいためである。所属者は政府により身分を保証されてはいるが、その機関に所属していることを示すものを身に着けることはない。
また、所属者には当然ながら守秘義務を課し、家族に対してといえどその所属を明らかにしてはならない。

犬や猫もこの部門には所属させることを考えている。追跡や伝達の際には彼らが最も役に立っているからである。
人のそばに何気なく紛れ込み、何食わぬ顔で情報収集をした後、その情報が悪いことに利用されないよう、彼らも国を守ってくれるだろう。

RIGHT:(文:奥羽りんく)


***軍事部門

情報戦において、必要とされる軍事行動の実行を担う実働部隊である。
主に、テロリストや国内に浸透している敵性コマンド部隊の排除や要人の護衛及びハイジャックなどの人質救助、機密性の高い施設の防衛・警備などの任務を担当する。
なお、一般的な非正規戦部隊が担当するようなテロリストや敵性国家の自国外にある拠点の強襲や要人の拉致・暗殺等の非合法な任務は、涼州藩国では認めないため、そのような作戦が行われることは無い。

1.実戦部隊に求められる能力
情報戦における実戦部隊に求められる主なものは、「隠密性」「機動性」「確実性」である。
-A.「隠密性」
 部隊及び作戦自体を隠蔽し、軍事行動の事実を秘匿する能力。
 情報戦においては、軍事力の行使が表沙汰になると、政治的・外交的に不利に働く場合がある。
(ただし、戦争・紛争状態などの明確な交戦状態にある相手の場合はこの限りではない。)
そのため、部隊の所属を隠蔽または偽装するなどの工夫の他にも、作戦の立案・実行、そして作戦の内容次第では作戦終了後も含めた情報管理を徹底させる。なぜなら、実戦部隊が従事する作戦は奇襲の形態をとるものが多く、情報の漏洩は作戦を破綻させ、政府と実戦部隊を危機的状況に追い込むことになる場合もあるからだ。よって、ことを秘密裏に運ぶことができる隠密性を重視する。
-B.「機動性」
実戦部隊を作戦地域へ送り込み、安全に展開・撤収させる能力。
作戦の実行に際し、作戦地域へ必要な戦力を送り込む必要があるが、特殊作戦ではその秘匿性もあり、出来る限り人目につかない必要性がある。また、作戦地域が敵や非友好的な勢力の支配領域の中にあったり、若しくは通過しなければならない場合もある。そのため、迅速に作戦地域に移動し、離脱することができる機動性を保有する必要がある。
-C.「確実性」
 正確に確実に任務を成功させる能力。
 特殊部隊の従事する任務は、秘匿性及び緊急性が高く、さらに政治的なリスクが極めて大きく、万が一にも失敗は許されない。作戦の失敗は、場合によっては藩国の存亡に関わる事もありうるからだ。
 部隊員が作戦中に死亡又は捕虜となって身柄が確保されてしまうと、作戦行動の事実が露見してしまうことになる。よって、特殊部隊には確実に任務を遂行し、生還することが求められる。
 困難な作戦を完遂させる実力を持った戦闘部隊を保持するということは、テロリストなど敵対勢力の情報・テロコマンドに対し非正規戦における有効な抑止力になりうる。

2.涼州藩国の防諜特殊部隊
 涼州藩国の情報機関は、傘下の実戦部隊を保有していない。これは、情報機関と藩国軍の指揮系統が異なることが理由である。そこで、軍事行動が必要となる懸案が生じた際は、情報機関の判断部門の決定を受けて、情報機関と藩国軍双方の最高司令官である藩王の指示の元、直ちに藩国軍より専属の特殊部隊を派遣する。
-A.特殊部隊の構成・地位
 この特殊部隊は涼州藩国藩王の直属の部隊で藩王の命令を受けて編成された防諜任務専門部隊である。部隊の指揮権は、藩王か藩王が指揮権を移譲した者が持つ。
 この部隊は、実際に戦闘任務を担当する戦闘部隊と、戦闘部隊を支援する支援部隊の二つの部隊で構成されている。
 戦闘部隊は、「戦闘工兵部隊:バーゲスト」「改造歩兵部隊:インビシブル・ハウンド」各部隊から選抜された隊員による混成部隊とする。
 支援部隊は、追跡能力に優れた犬兵団と夜戦・輸送能力に優れた猫神兵団の隊員を中心としたものに、主計兵や整備兵を加えた構成とする。
 担当する任務の性格上、部隊構成員の選別に留意しており、双方の部隊とも慎重な内偵によって厳選された使命感・忠誠心の強い信頼の置ける人物によって構成する。
なお、部隊員達の氏名・人相を含む個人情報は、隊員自身およびその家族や友人等がテロリストや敵性情報コマンドの標的にならにように厳重に秘匿するものとする。
(目撃が予想される場合は、目出し帽などで顔を隠すように指導されている。)
-B.部隊の訓練・教育
 戦闘部隊の隊員たちは、中近距離の射撃戦闘、室内などの閉鎖環境下を想定したCQBを中心に戦闘技術を磨く。
 支援部隊の隊員たちは、偵察や輸送任務を円滑に行えるように、スカウトや兵站・整備業務についての教育と訓練を積む。
 また、秘匿性の高い任務に従事することから、全ての隊員が情報管理の教育を受ける事になっている。
#clear
RIGHT:(文:liang)
RIGHT:(絵:ゆうみ)

**分析・解析部門
 市場経済、物流などから読み取れる企業活動、治安部門からの各種情報、さらに調査部門から独自に持ち込まれた情報、これらの種々雑多なデータを集積して記録に残しつつ、俯瞰して組み合わせ、隠された流れを監視するのがこの部門の職務である。
 分析・解析の結果、問題があると結論された場合や情報に不足があると考えられた場合など各種コード別に判断部門すなわち藩王・華族へレポートを提出させる。

 集積記録装置は情報機関として新たに建設されたビルの地下に厳重かつ頑丈に保管されており、外部から直接アクセスすることはできない。ゲートウェイを除いて外部ネットワークとは独立したシステムを構築する。
 外部のネットワークに接続する端末は、情報管理部門で管理されるゲートウェイマシンを通じて地下の集積記録装置に情報を送り込むようにする。当然このゲートマシンは情報集積記録装置の保安に関して最前線となるためセキュリティに細心の注意をもって管理させ、常にウイルス・スパイウェア・クラッカーの侵入を監視させる。
 集積記録装置への情報入力はゲートマシンか、内部からの直接入力によってのみ可能であるようにする。

 記録装置の電源は外部からの電力供給が落ちても直ちに停止しないよう、無停電電源装置と自家発電装置が並立するシステムとする。
 ビル内部で網膜による生体認証などのセキュリティを通過した者(つまりは正当なアクセス権を所有する者)だけにこの記録装置へのアクセスを許可する。
 また、これらの情報は外部への持ち出しは厳禁であり、それらを統合して判断を下す藩王、華族も自らこの建物へ足を運んで閲覧するようにする。
 職員は他部門と同様、能力はもちろんその他に犯罪歴、高い倫理観念と職務への誠実さ、藩国への愛などの審査項目にて藩王の眼鏡にかなった人物から選抜され、職務上の守秘義務を厳守することが求められる。
 その上で万が一にもデータが外部へ持ち出されることのないように、端末装置のある区画へは金属探知機および磁気ゲート(医療用MRIによる磁場と同程度であり、人体には悪影響をもたない)の中を通過して出入りを行う。


 情報機関の拠点は、(警備上の理由から、敷地面積に対して地上建築物の占有率がやや小さくなるが)一見普通のオフィスビルであるようにし、外観からは他の建設物との違いを見分けることを難しくさせる。
 建物に入る時点で職員であることの確認を求められ、関係者以外の立ち入りができないようにする。
 ビル内部は要塞化し、万が一にも敵対勢力の攻撃に陥落することのないように設計する。最重要拠点は地下部分に設置するものとする。
 また、外部からの呪術的操作を受ける可能性も鑑み、機関職員全員に定期的な身体・健康チェックを義務づける。

RIGHT:(文:瀬戸口まつり)
RIGHT:(絵:NEKOBITO)

***判断部門

 判断部門とは最終的な判断を決定する部門であり、それと同時に責任を負う部門でもある。その仕事は情報機関の人員採用、藩国の内政の方向性、軍事行動を行う実戦部隊の出動要請など多岐に渡る。判断部門は藩国の方針と連動している必要があることから摂政・藩王も名前を連ねており、最終の意思決定権は藩王にあるものとする。

 判断部門では、調査部門が独自に集め、分析・解析部門がさまざまな角度から解析した情報を総合的に見て、次の行動を決断する。判断部門に求められている事は冷静かつ、速やかな決断力で各部門に指示を出し続ける事である。

 判断部門での重要な仕事の一つとして情報機関の人員採用がある。情報機関の人員採用予定の人物の身辺調査は例外なく行い、身辺調査で少しでも不審な点が出た人物は、例外なく採用しない。これは情報機関のダブルスパイがいた場合、情報漏洩が致命的になるからである。

 判断部門は情報関係の資料を持ち歩く事を必要としない。なぜなら、解析・分析部門の報告を確認したらすぐに決断を下してその報告書を処分するため、連絡した結果しか判断部門に残す必要はないからである。はじめは不安に思う者もいるかもしれないが、世界は常に動いており、古い資料で今を判断する方が危険である。このような認識を持つようになってはじめて判断部門は機能するのである。

 判断部門は敵組織を排除するために実戦部隊に出動要請をかける権限を持つ。出動要請は、藩国内の警察では対応できない規模の敵を確認したときを目安に行う。実戦部隊は判断部門の専属として、あらゆる場面を想定して訓練を行うものとする。


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