涼州藩国 掲示板
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  [No.567] 設定文 投稿者:悪童屋・四季  投稿日:2009/05/08(Fri) 12:45:39

一旦、表に挙げておきます。
#を使っているのは裏取引の内容が表に出ないようにする為です。

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「正式な書面なんて作るだけ無駄だ…。お互いの信用だけで商売しようじゃないか…」
                               ――薄暗い店の店主と男の会話――

『裏マーケット』通称:裏マと呼ばれる店が存在する。
多くの人々が必要とするモノ、欲しいと思うモノを高額だが取り揃えている店がある。それが『裏マーケット』通称:裏マと呼ばれる店だ。
どこに裏マが存在しているのかという情報はなく、店主を探すのは困難を極めた。しかし、多くの時間と費用を掛けて男はついに見つけたのだ。
それは、どこかの裏路地の更に奥…。そして、地下へと続く階段を下った所にその店はあった。一見、なんの変哲もない薄暗い店にみえるが、監視カメラをはじめとする様々なセキュリティシステムが導入されており、店主の用心深さが感じられる。

扉をくぐると、そこは更に薄暗く、店の奥に丸い黒眼鏡の奥に鋭い眼光を宿した太った親父が座っていた。店主と思しきその男は、店に入ってきた男を一瞥して
「冷やかしなら帰れ…」
と人の悪そうな雰囲気を漂わせて、そう言った。普通ならその場で回れ右しそうなものだが、男はなるほどと言う感じで店主のいるカウンターに近づいていき
「冷やかしでないのでやってきた。取引がある…」
というと開封されていない箱に座った。
「内容は?」
「涼州藩国と商売をしないか?」
「……。」
無言で話を続けろと促され、男は話を続けた。
#「涼州で作った物を共和国に売りたい。また、店主を窓口として共和国の物を買いたい」
#「正規ルート以外の流通を監視して、何かあれば報告がほしい。商売上、言えないのならいえる範囲で結構だ」
「店主の販売ルートを利用して涼州の製品を扱って欲しい。それを定期的に卸すつもりだ…。どうだろうか?」
無言だった店主が口を開いた。
「他の条件はないのか?ないなら話は終わりだ…。帰れ」
男は当然のように頷いて
「うちとの取引を行っている間、俺の権限で経済活動の安全を保障する」
#「勿論、正規ルートで販売されていない以上、裏マーケットでは販売、製品、流通に税金がかかる事はない。アンタに卸す製品は当然ながら洗浄済みだ」
#「非公式な販売、流通などの製品の動きについての情報には報酬をだそう」
#「情報に関しては正確で早ければ追加もだす」
#「ただ、セプテントリオンなどのテロ指定組織には技術提供、販売などを極力止めて頂きたい」
#「これは非公式な取引で、書面などは意味をなさない。単純な信用問題だ…」
「条件はこんなもんだ」
店主は暫く、沈黙した後に
「まさか、手ぶらと言う訳ではないのだろ?」
と言って店を閉め、男を店の奥の部屋へ誘った。そこで、男と店主によって取引に関する具体的な話が行われたのである。
男が去った後、そこにはもう、怪しい店も強面の店主もどこにもおらず。ただ、古ぼけた部屋が埃を被って残されていただけだった。


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