1、工業地帯の警備体制
湾岸工業地帯は、我が藩国の産業を支える重要拠点であり、セプテントリオンをはじめとする敵対勢力からのテロ攻撃や産業スパイを含む組織犯罪の対象となる可能性がある。
ただし、あくまでも民間企業の集まりである工業地帯の警備は、民間の警備会社に委託されている。
そこで、テロや犯罪の脅威から工業地帯を守る為、各セキュリティーレベルに応じた警備体制が取られており、特に重要な警備の要衝や重要施設にはPMCから派遣される武装した警備部隊を中心に、24時間体制で警戒に当たっている。
また、有事に備え、軍や公安機関との共同訓練・研修を毎年行っている。
2、重要警備を請け負う藩国専属PMC
重要警備の中心となるPMCは、全ての役員が元涼州藩国軍将校の退役軍人や同藩国の公安機関の元上級職員などで構成されており、同藩国の軍・治安部隊・公安機関の元職員・隊員しか採用しない特殊な企業である。
また、涼州藩国政府および同藩国企業のみと契約するいわば涼州藩国専属のPMCであり、藩国政府や国内企業の依頼を受け、藩国と国民全体を守る立場にある藩国軍や治安組織などの公的機関では警備が難しい民間企業や要人の護衛・警備を請け負っている。
なお、軍を退役または除隊した元軍人たちの優良な再就職先であり、その業務実績から軍や政府、国内企業との信頼関係の構築に成功している。
さらに、高度な技術と豊富な人員を持つこのPMCは、他の警備会社の人員を育成す事業も引き受けており、藩国内の警備会社のレベルを牽引することで、藩国全体の治安向上に貢献している。
3、PMC警備部隊
PMCから派遣される警備部隊は、高度な訓練を受けた元軍人・元治安部隊員で構成されており、高度な軍事知識と豊富な経験を持ち、高い戦闘能力を有している。
また、重武装のテロコマンドとの交戦を想定して、藩国の監視と認可の元、アサルトライフルや機関銃のほか、民間車両を改造した軽装甲車両や携帯式ロケット砲などの車両・重火器を含む強力な武装を保有している。