装備
機体名は一切の攻撃的な(あるいは殺傷力のある)武装を保有していない。
固定装備としては対追尾ミサイル複合欺瞞弾頭射出筒を両翼内部に一機ずつ装備し、
小範囲高強度ECMとあわせて自動迎撃装置等に探知された時のための備えとしている。
また各種高感度パッシブセンサー類を備えており、
敵に発見されそうになった場合速やかに対応することが可能である。
逆に敵有人飛行兵器に肉眼で捕捉され機銃で攻撃される場合は白夜号と同じく全く無防備である。
このあたりは輸送機としての避けられない宿命であるため特に問題視はされていない。
その他機体名に搭載可能な装備は以下の通り。
-兵員投下用底面開閉型コンテナ
-航空機発進用底面開閉型コンテナ
-物資投下用自動開傘型コンテナ
昼夜に関わらずこれらのコンテナ(及び内容物)を確実に目標に投下するために
高精度三次元光学カメラ等センサーを駆使して周囲の地形状況等を把握するようになっているが、
敵に発見されるのを防ぐためセンサー類はあくまでパッシブなものに限られている。
(例外として着陸着艦時に使用するビーコン等、安全が確認できる場所で使うものはある)
運用
このようにして開発された機体名だが、
最新技術を惜しげもなく投入された高コスト機であるがゆえに量産体制が取れなかった。
そのため単なる貨物機として平時から運用するというわけにもいかず、
特殊な潜入任務への兵員投入用と言う名目で温存されることになった。
白夜号をお蔵入りにさせてしまったことからの教訓を何も得ていなかったとも見えるが、
貨物輸送に関してはきゃりっじシリーズや艦船という競合相手が居ることを考えると
これは一点豪華主義で生き残ると言う前向きな判断であったと見るのが妥当だろう。