こんな感じでいいでしょうか?
////
悪童同盟は戦争をしない。
燃料気化爆弾や核兵器を開発したというのに何故?
白夜号というステルス爆撃機があるというのに何故?
藩王が帝國元帥だというのに何故?
そう、悪童同盟は、平和を望むのであった。
/*/
「輸送途中に物資を狙われるのが一番危険だよね」
「そんな海賊まがいの奴等、俺の腕ならふりきってみせますよ!」
「や、やめてくれ!貨物と一緒にオレらもダウンしちゃうって!」
『メインパイロット:松』という輸送テストにつきあったゆうみは、ほとほと疲れたよ、といった顔になる。
こんなことなら編成変えてもらって宇宙にでもあがるんだった、と、本気で思ったぐらいだ。
一方、白夜での核実験につきあったヨルクサは、いつにも増して顔が青白い割には平気そうな表情をしている。
松の天才的な−いろんな意味で−テクニックに付き合わされた二人を見て、きゃりっじ貨物型の受入検査に立ち会ったNEKOBITOは複雑な表情になった。
(だからゆうみさんはあれほどまでに念入りなチェックと手直しをしていたんだな・・・)
自分が乗っていたら、と思うと、どんなに完璧に仕上げていたとしても、心臓がいくつあっても足りないなと、そう思う。
「じゃあさー。白夜で貨物運べないの?」
「そんな無茶言わないでよ全く。白夜はね・・・」
(やーん、わかったからわかったからー!)
よっきーの説明にゆうみは頭をかかえる。
「そうだ!ステルス輸送機を開発すればいいんじゃないの?」
「そ れ だ !」
ぴょこぴょこ跳ね回りながら無邪気に行った戒人の意見に、真剣な顔で悪童屋が飛びつく。
「ステルス輸送機を開発してみないか?白夜でうまくいったんだ、きっとできる!」
「そ、その手が!さすがは悪童さん!」
最初に言ったの僕なのにー!とすねる戒人をなだめる豆腐。
「そ・・・それで乗員にやさしい操縦をしてくれるんなら大賛成っス・・・。でも白羽号はいいんですか?」
息も絶え絶えに意思を確認するするゆうみに対し
「当然、俺がメインパイロットですよね!悪童さん!」
俄然張り切る松。
1人泡を吹いてぶったおれた。
「わー!ゆうみさんが!担架担架!」
あわてるNEKOBITOに
「今はPLACE着てるから」
と、あわてずさわがず悪童屋が手当てをする。
「ふー。死ぬかと思いましたよ」
顔色はよくなったものの、疲れ果てた表情でゆうみが起き上がる。
こうして、悪童同盟はステルス輸送機の開発を開始した。
メインの設計者は白夜号を設計したよっきーとヨルクサ。
松はきゃりっじ貨物型の整備に参加する為、今回はテストパイロットとして専念することにし、かわりにNEKOBITOが設計に参加することとなった。