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藩国政府より、このたびの混乱と今後への展望についてご説明申し上げます。
先頃ＩＳＳおよび宰相府から声明が発せられたとおり、当涼州藩国内に死の商人として帝國および共和国大統領府から敵対組織指名を受けているセプテントリオンの拠点が発見されました。残念ながらすでに放棄された拠点でしたが、ここから帝國内各国で戦乱を起こすべく情報操作が行われていた証拠が見つかっております。
涼州藩国は合併より国内経済の著しい成長をとげましたが、一方で薬物の濫用や強化歩兵への強制改造などが行われていました。これらはセプテントリオンが密かに浸透していた結果と判明しております。
藩国政府としてこれらに対処するために、強制措置として税率の引き上げなどを行いましたが、セプテントリオンの排除には成功したものの同時にそれらの国内経済への影響がすでに大きくなっていたため、反動として混乱を招く結果となりました。
国民の皆様には不安とご不自由を強いる結果となり、重ねてお詫び申し上げます。
国内産業・事業については、今後「技術立国化」の方針に基づき随時立て直しを行っていきます。
「技術立国化」の方針に基づき、下記の政策を行います。
今回、無名騎士藩国戦役の戦後事業の一環として、薬物濫用による健康被害を受けた兵士の治療のための薬剤の開発量産を、宰相府・ＩＳＳから受注いたしました。
またＣＭＳにて開発された体外循環式薬物中毒治療システムに使用するための薬品の量産も同時に受注させていただきました。
これまでも医療分野で共和国に立ち後れている帝國において当藩国で薬物・医療の研究を進めてきたことは大変重要なことと認識しており、まずそこに立ち返って、国内や同胞の傷を癒すべくあらためて医療研究事業の振興を推進します。
そこで今回、宰相府・ＩＳＳより受注した薬剤の開発と生産を行います。各開発・生産機関は藩国政府を経由してのこれらの注文を受注することができます（会社がない場合は旧会社を国営として運営します）。
なお、ここでの開発、生産ラインは、上記目的にあわせるため、定期的に調査、調整を行います。
今回の大型公共事業については宰相府・ＩＳＳより投資を受けており、今後も帝國の医療分野へのさらなる貢献をめざして藩国からも推進支援いたします。
しかし現状、技術者の方々は雇用先がなく、不安な日々を過ごされていると思います。
一方で涼州藩国は、核および燃料気化爆弾といった重要な技術があります。しかしこういった機会にこれらの技術が拡散することは、大きな社会不安を招くことになります。
クローン技術流出の災いは記憶に新しいでしょう。
そのようなことのないように、技術者の皆さんにはお願いする上で、以下のように政策をとりおこないます。
まず、技術者の方々には仕事先としての教育現場を提供しつつ、また他国への留学助成金を提供します。
具体的には、
１．他国留学のための奨学金の充実
２．他国留学の期間中の、留守家族への生活保障
３．帰国後の雇用先の確保（来ターン開発予定の湾岸工業地帯への斡旋，後進育成のための教育現場，等）
このような政策を執り行います。
また、勿論、国内に留まることを臨まれる技術者にも雇用先の確保を行います。これは教育現場の提供や、触媒技術の開発のような新分野育成への助成といった形で、これまでの実績をもとに行う予定です。
一方で、農家の方々もまた日々の生活について不安を覚えているものと思われます。
そこでこのたび、農産物への付加価値を付与することで価格を保ちつつ、農業に従事されている国民のみなさんの生活を守る、そのための研究も積極的に推進していきます。
これには、農作物の積極的な品種改良へ助成、医薬品研究と連動した農業科学研究の推進といった形で行われていきます。
また、当面の生活に関しましては、国有米制度である量以上の農作物の買い上げを国で行います。この際国が配給するのは農作で必要な機械の燃料や、農家の方々の家庭で使用するエネルギィ、燃料といった関係の物になります。
上に記しました通り、今回の医療事業の再振興には宰相府・ＩＳＳの投資をいただいております。
また、当藩国は土場藩国の弓下嵐藩王を議長とする帝國とレムーリアを結ぶ経済グループにも参加しており、各参加藩国さまからの事業支援もあおぐ予定です。
国民の皆様にはご不自由をおかけしておりますが、産業を立て直すまでの間、国庫を開いて生活の保障をいたします。
本来涼州藩国は高い技術と安定した食糧生産をもつ国であり、復興なれば今度こそ、国民の皆さまが幸せのために努力してその結果を得られる国になると考えております。
どうか今しばらくのご辛抱をもって、国の復興にお力をお貸し下さい。
