悪童同盟 掲示板
[新規順タイトル表示] [ツリー表示] [新着順記事] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用] [RSS]

  [No.1219] 設定文的な 投稿者:よっきー  投稿日:2008/08/02(Sat) 00:05:02

SSはこちらへで設定文の置き場が無くて困りましたが一応ここにw

/*/

悪童同盟において核の封印が方針として決定してから、封印作業は急ピッチで進められた。

弾頭からは燃料の重水素とトリチウム、ならびに着火用レーザーのエネルギーが除去され、
制御用のコンピューターについても制御回路を物理的に切断するなど、
完全に起爆の不可能な状態にされた。

これら既に弾頭とすらいえなくなった鉄の塊は、
地下基地最深部からさらに何重もの隔壁によって隔てられた深深度貯蔵室の中に格納され、
さらに隔壁そのものも硬化樹脂によって全く開放できないように固められた。

同様に開発データについてもデータベースに始まり研究者のメールボックスに到るまで
ありとあらゆる電子データは復活の不可能な形で消去され、
印刷された図面についても焼却処分の上薬品処理され、弾頭と一緒に封印された。

こうして、悪童同盟において核開発に関するデータは研究者の頭脳の中に残るのみとなった。
完全封印と言う観点から研究者に監視をつけデータの流出を防ぐという案も出たのだが
さすがにこれは人道的にも経費的にも問題が大きすぎると言うことで廃案となった。

核の封印の余波は弾頭の処理だけに留まらず、他のところにも影響が出始めている。
たとえば核弾頭搭載の長距離ミサイルを格納予定であったミサイルサイロは、
ミサイルではなく単なる食料を貯蔵する本来の意味でのサイロに転用されたり
貯水槽となって周辺住民の生活安定や周辺地域の緑化などに活用されたりもしている。

また燃料のひとつである重水素を生産するためのプラントは、
原料である海水の淡水化能力をそのまま活用して飲料水などの増産に着手。
はからずも国民の増加に対応して転用したかのような形となった。

このようにたとえ核爆弾とその製造能力を失ったとしても
それ以外のところで使えるところは使えるだけ使い倒すのがこの国のやり方であり、
過酷な環境の地に生きる人間たちのやり方なのだ。


- 関連一覧ツリー (★ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ ※必須
文字色
Eメール
タイトル sage
URL
メッセージ   手動改行 強制改行 図表モード
メッセージには上記と同じURLを書き込まないで下さい
画像File  (5.2MBまで)
暗証キー (英数字で8文字以内)
プレビュー   

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 暗証キー