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[[藩国保有兵器一覧]]
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*きゃりっじ貨物型 [#n2b2ce6c]
**イラスト [#b9ae65cf]
#ref(1213170422.jpg)
RIGHT:（絵：NEKOBITO）
**受入点検の様子 [#hb10718d]
悪童同盟では、新規に購入したきゃりっじ貨物型の点検が行われていた。
僕−NEKOBITO−も、入荷品の点検は初めてということで、研修も兼ねて参加することになったんだ。
「裏マーケットのおやじを疑うわけじゃないが、万が一の事もある」
「気合入れて点検するぞ！ボルト一本、溶接１箇所の不備も見逃すな！」
おー！の合唱の後に、各自の持ち場につく整備士達。
僕はひねくれているので、掛け声なんかださなかった。
RIGHT:（絵：NEKOBITO）
僕の教育担当はゆうみさんだった。
「受け入れの時にここまで入念に点検するんですねぇ」
すごいなぁ、みんな普段の整備の時と同じぐらいの集中力で仕事してる。
「貨物もそうだが、人の命がかかってるんだ。それに、いつ動かすかわかんないだろ？」
「備えあれば憂いなし、ってね！」
さすがですねー、と思ってしまったけど、声には出さなかったぞ。
ゆうみさんから受け入れ検査の作業フローについて説明を受けていたら、ものの10分もしないうちに声がかかった。
「すみません、こことここの箇所、溶接がちょっと甘いようなんです。手直しお願いできますか？」
「いいよ。あ、NEKOBITOくんもついといで。研修ついでだ」
ゆうみさんについていき、問題の箇所を確認する。
「NEKOBITOくん」
「なんですか」
おっと。「あ、はい」なんて素直に返事しちゃうところだった。
「君はこの溶接部を見てどう思う？」
･･･確かに少し甘いかなぁとは思うけど、充分使用に耐えるじゃないか。
「えーっとですね、クオリティが高いとは言えませんが、貨物輸送に問題が出るほどではないと思います」
「そうだなぁ･･･うん、確かにそうだ。じゃあこれ、手直し必要だと思う？」
「やったら少しは良くなるかなぁと思いますけど、手をかけてまでするほどではないと･･･」
「そうか。じゃあ君には整備は任せられないね」
うーん、と、真剣な表情で見つめられる。
ぼ、僕の見立て間違ってました？？きゃー！！
「一般的には、そうだなぁ、君の答えで正解だと思うよ。既製品の規格からすれば充分合格圏内だ。普通ならね」
あ、よかった。
「でもね」
え？
「悪童同盟では、できる限りのクオリティを確保するのが常識なんだ。･･･いや、そういう風に教育している、と言った方が正しいかな？」
「それはどういう？」
「通常使用に耐えるといっても、どんなトラブルが発生するかわからないだろう？」
「･･･確かにそうですが、コスト面を考えるとこれはやりすぎでは？」
とりあえず反発してみる。僕はひねくれものさ。
「コストなぁ･･･。人命以上に高いコストはないんだぜ？」
うぅぅ･･･それを言われると返す言葉がありませんよゆうみさーん（とほほ
「トラブルが起きないように、トラブルが起きても搭乗者の生存確率を上げるために、人事を尽くして天命を待つ、ってことさ」
僕が溶接器具をセッティングしている間に、ゆうみさんは溶接部分以外の確認もしていた。うむぅ･･･。
同じドレスを着ていても、経験の差が出るのか？？なんて思っていると、ゆうみさんのつぶやきが聞こえた
「何よりも、メインパイロットが松だからちゃんとしとかないとなぁ･･･オレ死んじゃう」
「松さんが何か？」
「あいつ、コンテナ積んでても曲芸飛行だ！とか、限界速度に挑戦だー！とかやりかねんのよー。ちなみにオレ一緒に乗ることになったから」
ため息をつくゆうみさんに、僕はもう「うわー大変ですねぇ」と言って、大人しく作業を続けるしかなくなった。
何者なんだこの国の人たちは･･･。
一通りの点検と手直しが終わり、僕らはミーティングルームに集まった。
チェック表と修正結果の書類確認が行われる。
「しかし、パイ２、コパイ１って、白夜号より人手がいるんですねぇ」
「バカいうな、白夜号が特別製なんだよ」
「あ、そうでしたね。白夜はAI搭載してるんでしたっけ」
ダメだ、わすれてた･･･。
「まぁそれもあるけど、あれは輸送には使えないだろう？」
足下から声がした。
摂政のよっきーさんだ。
今は猫系アイドレスを着ているので、整備能力があるわけじゃないのに
「大枚はたいて買ってるんだから、検収あげた身としては現場できっちりチェックしなきゃ」
と言って聞かなかったんだよねこの人。
「輸送に関して言えば、このきゃりっじは白夜号にはできない活躍を見せてくれるさ」
「そうそう、活躍の場が違えば、こいつは白夜号にも負けない仕事ができるんだよ」
「それに･･･」
それに？と、みんなの目線がよっきーに集まる。
よっきーさんの眼鏡が一瞬光って、無表情になったような気がしたけど･･･気のせいかな？
「３人いたほうがなんとなく安心だろう？」
そっかー、そうだよねー、うんうん、と言う声と共に、笑顔が生まれた。
ぼ、僕は嬉しい顔なんてしないぞー！！
「全作業終了！みんなー！おつかれー！！！！」
ゆうみさんの終了告知を受けて、みんながハモる。
「「「おつかれさまでしたー！！」」」
つられて僕まで大きな声を出した。なんて気分がいいんだろう！
おっと･･･ひねくれなければ･･･。
RIGHT:（文：ゆうみ）
**購入根拠 [#z8b0fed4]
[[裏マーケット 輸送機売ります>http://blog.tendice.jp/200806/article_13.html]]
**性能 [#nc4ed612]
Ｌ：「きゃりっじ貨物型」 ＝ ｛
ｔ：名称 ＝ Ｃ−３４「きゃりっじ貨物型」（乗り物）
ｔ：要点 ＝ 双発輸送機，コンテナ
ｔ：周辺環境 ＝ 滑走路
ｔ：評価 ＝ 装甲２
ｔ：特殊 ＝ ｛
＊きゃりっじの乗り物カテゴリ ＝ 航空機として扱う。
＊１ターンに２航路の往復移動が出来る。この航路は変更できない。
＊１０万ｔの輸送力を持つ。
＊２名のパイロット、１名のコパイロットを必要とする。
＊一航路の輸送につき燃料３万ｔと資源１万ｔを使用する。（輸送前本国で事前に消費）
＊積荷を降下作戦で使う事が出来、この時降下判定で失敗しない。
＊「きゃりっじ貨物型」の人機数 ＝ ５人機として扱う。
｝
ｔ：→次のアイドレス ＝なし
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