よっきーの手記/アイドレス回想録/第5回「恐怖のエクソダス」

よっきーの手記/アイドレス回想録

長らくお待たせしました。（といっても待ってる人はそんなにいないかな？）
2ターン目前半を扱った前回は砲弾飛び交う戦争のお話でしたが、
後半の今回は戦争とはちょっと毛色の違う様相を呈しています。
とはいっても、にゃんにゃん共和国とわんわん帝國で全く違う空気が流れているのでした。

にゃんにゃん共和国では、先の戦争に勝利したことでお祭り騒ぎとなっていました。
戦力供出で課せられたノルマを達成できなかった国に与えられるはずだった罰則は
海法司令官がタマ大統領に願い出た恩赦によってなくなりました。
また、国財をなげうって戦力を供出した結果滅亡の危機を迎えた国に対しては、
国を立て直すための経費が無利子で*1貸与されました。
戦勝景気に乗って共和国宝くじも発行され、多くの国民がこれを購入して資金や食料を手に入れました。

さらに、前回撃破した根源種族*2の要塞艦アウドムラを解析して得られた技術などから、新しい兵器や施設、職業などが次々と開発されました。
よけ藩では森国人の弱点である防御を補うために次のような職業が生まれました。

強固な装甲を持つＩ＝Ｄを操ることのできるテストパイロット
理力によって堅固な防御陣地を構築できる理力建築士
負傷兵をより手際よく治療することのできる名医

アンケートとった結果を参考に藩王がサイコロで決めたという噂*3もありますが、
適切な判断をしながらもあまり最適化することにとらわれない雰囲気にしようという配慮だったのだと思います。

同時に、建国当時には少なかった藩国の施設を地図に追加するなどの細かな改善なども行われましたし、
不正を裁く法官や未来予測をする星見司といった職業の資格試験*4も行われました。
ちなみに僕はこのとき星見司資格をゲットしました。再試験で、ですけどね。

このようににゃんにゃん共和国はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
一方でわんわん帝國では先の敗戦によってその空気は暗く重いものとなっていました。

帝國の運営を一手に担うシロ宰相*5は戦闘の結果に激怒します。
彼の目論見としては敵軍を殲滅した後に、冬の京やほねっこ男爵領を壊滅させたのは共和国であるという大義名分を持って、
勝利の余勢をかって国境を超え、根源種族艦に勝って油断している共和国に攻め込むつもりだったのです。
ですが自国の軍隊はまともに戦闘行動も行えない体たらくですし、共和国の国々は根源種族の技術を得て強化されています*6。
これでは攻め込もうにも勝ち目がないとシロ宰相は諦めざるを得ませんでした。

その怒りは帝國内に粛清の嵐となって吹き荒れました。
まず、帝國軍の総指揮を取っていたジェントルラット藩国にその矛先が向かいます。
宰相は子飼いの絶滅部隊(ディンゴコープス)をジェントルラット藩国に派遣し、国民全員を根絶やしにすると宣言しました。
ジェントルラット藩国は国を捨てて共和国に落ち延び、ジェントルにゃんにゃん*7と改名して新たな藩国を築きました。
このとき、奇跡的にもジェントルラットの藩国民は一人も欠けることなく脱出に成功したのですが、
一説によると、この際帝國のほかの藩国から失踪を装って脱出を手助けしたものがいるとも、
そもそも絶滅部隊はただの脅しで派遣されなかったのだとも言われています。
いまとなってはシロ宰相の心中も含めて実際どうだったのか定かではありませんが。

また、戦争準備中に不正をした疑いがあるとしてＦＶＢの藩王と摂政を処刑すること、
人狼領地を新兵器の実験のために攻め滅ぼすという決定が下されました。
この作戦に参加させることで宰相の恐怖を心に刻み込むとともに、
同胞を抹殺させることで宰相に対する忠誠心を証明させようとしたのだと思います。

逆に、戦争によって壊滅した冬の京とほねっこ男爵領には新しい領地と再建資金を与え、
それぞれ伏見藩国、後ほねっこ男爵領というように藩国を改名させました。
こちらは温情を与えることで忠誠を誓わせるつもりだったのでしょう。

これらの作戦と同時に共和国へのけん制として、
たけきの藩国のたけきのこ王を共和国のタマ大統領の下へ派遣し、和平交渉をさせることにしました。
とにかく時間を稼がなければ根源種族と戦うにしろ共和国と戦うにしろ体勢が整わないためです。
しかしこの和平交渉が成立することはなく、たけきのこ王も帰ってくることはありませんでした。
開戦とそれによって得られる人気での大統領再選を望むタマ大統領によって監禁されてしまったのです。

このような粛清の動きは、しかし帝國元首であるぽち王女には知らされていませんでした。
彼女は幼少のころに過ごしたになし藩国へと巡幸に出かけるのですが、
そこで新たな事件が発生し、帝國は存亡の危機に見舞われることとなるのです。

お気楽な共和国と宰相の恐怖に震える帝國が対照的な2ターン目でした。
次回はついに3ターン目。謎のベールに包まれていた敵が姿を現すのと時を同じくして正義のヒーローも登場します。
監禁されたたけきのこ王の消息についても語らなくてはなりませんし、イベント盛りだくさんです。

それでは、次回をお待ちください。