よっきーの手記

ラウンドバックラー乗りは超能力者である。
曰く光すら遮る絶対物理防壁に視界の半分を阻まれているにもかかわらず、
手に取るように敵の布陣を読み最大の戦果を挙げる。

ラウンドバックラー乗りは超能力者である。
曰く10秒先に起こる未来を知っており、
迫り来る魚雷をあざ笑うかのようによけ、あるいは叩き切る。

ラウンドバックラー乗りは超能力者である。
曰く確実に撃墜コースに追い込んだはずにもかかわらず、
一瞬の後には全く別の場所から現れて致命的な反撃を見舞う。

これらはいずれも太陽系内で、特に火星で広く信じられている伝説である。
非撃墜の憂き目に会いながら生還した兵たちによって口を揃えたかのように語られるその内容は
ラウンドバックラー乗りに対する一種畏敬にも似た念を人々に与えている。

だがラウンドバックラー乗りは決して超能力者ではない。
彼らは千里眼も予知能力も、あるいは瞬間移動能力も持ち合わせているわけではない。
ただ彼らにあるのは膨大な戦闘経験から得られた技量と知識、そして勘の良さである。

凡百のパイロットであれば例えラウンドバックラーに乗り込んだとしても
その機体ポテンシャルを完全に発揮するどころか振り回されることになり、
あっという間に海の藻屑と消えてしまうことになるだろう。

そう、ラウンドバックラーを真の意味で乗りこなせるパイロットはほんの一握りしかいない。
だからこそ人々は彼らの能力に敬意を表し、こう言い伝えるのだ。
ラウンドバックラー乗りは超能力者である。と……


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Last-modified: 2008-07-19 (土) 23:47:46 (5135d)