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  [No.1200] EV124対策ツリー 投稿者:よっきー  投稿日:2008/07/19(Sat) 00:15:22

EV124関係はこのツリーでやっていきましょう。


  [No.1201] 企画案(追記1) 投稿者:よっきー  投稿日:2008/07/19(Sat) 00:16:01

とりあえず前言ってた方向で企画立ててみました。

(追記)
どっちか一つしか作れないそうなのでどっちがいいか案をください。
もちろんこれ以外の企画があればどんどん出してください。

1.独自の建築物を一つ作る。(目安、500マイル相当まで)

露店市場の作成

悪童同盟は旅人の国なので、各国の名産品なども自然に集まってきます。
しかしそれらは一部の売買ルートを持った商人の独占権益でした。
そこで、緩い審査や低税率を設定した市場を作ることによって
旅人や新国民らが商売に参加する敷居を下げます。
一方的に既存商店が不利にならないよう、固定店舗で安心感のある既存商店と、
不定期ながら掘り出し物の見つかる露店といった棲み分けを目指します。

2.祭りを開いて現金(資金)を稼ぐ。(目安50〜150億)

一月遅れの建国祭

6月21日に行われる予定だった建国一周年記念祭は、
奇しくもその日王城が破壊されたことになって中止になっていました。
そこで王城の再建・露店市場の完成など諸々をまとめていっぺんに祭ります。
各種出店に対象にした一般投票でのチャンピオン決定イベントや、
国庫を開いての振る舞い酒などで祭りを盛り上げます。
いつもは多忙で藩国に居ることも少ない藩王夫妻も露店などを見て周る予定です。


  [No.1204] 露店市場 投稿者:よっきー  投稿日:2008/07/20(Sun) 22:23:50

時間があまり無いので、施設と言うことに決めうちで。
ちょっと修正しました。

露店市場の作成

悪童同盟は旅人の国なので、各国の名産品なども自然に集まってきます。
また、帝國環状線が完成すればこの傾向がさらに加速すると予想されます。
そこで、緩い審査や低税率を設定した露店市場を作ることによって
旅人や新国民らが商売に参加しやすくなることを目指します。
これによって既存商店主にも新商品の入手ルート開拓等メリットが与えられ、
結果として国全体の経済を活性化します。


  [No.1202] Re: EV124対策ツリー 投稿者:豆腐@悪童同盟  投稿日:2008/07/19(Sat) 07:17:14

1施設
職業相談所の建設
いろんな人が、ドリームチャンス掴むために、
集まるお話もあったので、どんなことができるか、
やってみたいのか、聞くことができたら、思っています。
(中管理職資格発行とかもできたらいいなぁ。)

2お祭り
一月遅れの建国祭+(太陽祭り)
よっきーさんおなじ建国祭りでいいと思います。
あと、太陽電池開発もあって
太陽さんからの恵み感謝するお祭りもいかかがでしょうか?


  [No.1205] イラストはこちらへ 投稿者:ゆうみ  投稿日:2008/07/21(Mon) 00:24:32
イラストはこちらへ (画像サイズ: 1024×700 63kB)

木陰を利用して涼しく。


  [No.1206] 果物売りますよ 投稿者:ゆうみ  投稿日:2008/07/21(Mon) 02:01:17
果物売りますよ (画像サイズ: 512×512 267kB)

ちょっと活気があるつもり。


  [No.1215] 夫婦ラブラブ風景 投稿者:ゆうみ  投稿日:2008/07/27(Sun) 21:13:40
夫婦ラブラブ風景 (画像サイズ: 512×512 260kB)

悪童さんと奥方様が街を歩いている風な感じ。


  [No.1209] 設定文・SSはこちらへ 投稿者:よっきー  投稿日:2008/07/24(Thu) 00:35:04

設定文やSS系はこちらの枝にどうぞ。


  [No.1210] 開催初日の夜、執務室にて 投稿者:よっきー  投稿日:2008/07/24(Thu) 00:35:40

 悪童屋は祭りの最中であるにもかかわらず、いつも通り書類にペンを走らせていた。
しかし直接外部に通じる窓を持たない執務室の中にも祭りの活気と熱気は伝わっている。

(日が落ちるような時間になっていてもこれだけの活気があるとはな。
 今日中に書き上げねばならない書類だけ仕上げたらまた奥方を連れて見て回るか。
 昼とはまた違った趣もあるだろうし……)
 悪童屋はそこでペンを止め、最近ゆっくり会えてないしな、と呟いた。

 一息つこうとコーヒーカップに手を伸ばし、口元にやったところでその中身が空だと気づく。
そういえばさっきも同じ事をやったな、と思い出すと自然と苦笑が漏れた。
気分転換がてらコーヒーの追加でも淹れに行くかな、と大きく伸びをする。
それとほぼ同時に、コツコツと扉を叩く音が二つ。
こんなタイミングで誰だろう、と訝りつつも入室を促す悪童屋。

 失礼します、と一声かけて入ってきたのは奥羽りんくだった。
彼女の持ってきた小型のワゴンの上にティーセットを載せているのが見て取れた。
「お茶持ってきましたよー。一息入れてください」
「ちょうど気分転換したかったところなんだ。ありがとう」
「じゃあ早速準備しますね」

 ティーポットにお湯が注がれると、茶葉が開き始めると共に澄んだ香りが部屋中に広がる。
「へえ……ジャスミン茶かい、珍しいね」
「ええ。さっきバザールで買ってきたところなんですよ。
 いままで国内では手に入りにくかったものもいっぱいあって、見ているだけでも楽しいです」
「なるほど、でも先に恭兵に飲ませたかったんじゃないのかい?」
恭兵の名が出ると反射的に手を頬にやるりんく。
「実はもう飲んでもらってるんです。買ってすぐなんですけど。
 それでこれはいい品だから藩王様にも召し上がっていただけって……」
「なるほどね」

 奥羽恭平はフロンティアスピリットに惹かれて集まった若者の多い悪童同盟にあって数少ない年長者の一人だ。
だからこそこういう細かい気配りもできるし、華やかさの影にあるものにも精通している。
(今頃は人知れず裏通りあたりで行われている闇取引の取り締まりでもしているのだろうな。
 それにしても祭りの日くらいはパートナーとずっと一緒でもよさそうなものだが……)
俺が言えた話じゃないな、と思い至った悪童屋の表情が少しだけ動いた。

「どうか、されました?」
ティーカップの中で輝くジャスミン茶をサーブしながらりんくが問いかける。
「ああいや、仕事に一区切りがついたらまた露店でも見て回ろうかと思ったんだが……」
その後が続かず、次の言葉を捜す時間を稼ごうと目の前に置かれたお茶に口をつける。
口の中に広がった芳香のおかげで、事務仕事の連続に凝り固まっていた気分が少しほぐれた。

「その、奥方に何かプレゼントでもと思ってね。そこでちょっと参考に聞きたいんだが、
 どういうものを買ったら喜ばれるだろう……かな」
「そういうことを私に聞くんですか?」
答えは私が言わなくても分かっているんでしょうとばかりに悪戯っぽく微笑むりんく。
「じゃあヒントだけ教えてあげます」
そう言って壁にかけてある時計を指差した。

「やれやれ、色々とお見通しだったかな……」
「そりゃあ私だって女の子ですから、ね」
「分かった。この一杯だけいただいたら出かけるとするよ」
「はい、ではその間にいままでに処理された分の整理しておきますね」

 悪童屋はくい、とカップに残ったジャスミン茶を飲み干すと、
見送るりんくにありがとう美味しかったよと言い残して執務室を足早に立ち去った。
愛する人に「一緒の時間」という最高のプレゼントを届けるために。


  [No.1211] 微妙に続きものっぽいです。 投稿者:奥羽りんく  投稿日:2008/07/24(Thu) 23:24:09

くすくすと見送りながら、りんくは書類を整理し始めた。
りんくの待つ彼が帰ってくるまではしばらくあるだろうし、最近働きすぎている藩王にもできる限りゆっくりしてほしいから、悪童屋がいなくてもできることは今のうちに全部すませてしまうつもりだった。
「バザールも本当に盛況だったなぁ」
さきほど行って帰ってきたばかりの場所がある方向の壁にちらりと目を向ける。
わいわいがやがやと賑わう音が、ここまで聞こえてきそうだった。
「こんな日ほどなにか騒ぎが起こりやすい、って恭兵さんもおとーさまも言ってたっけ……」
ぽつりと呟いたりんくの言葉は、微妙な形で当たることになる。
というか、すでに事件はその日の昼には始まっていた。


「にゃーーー!!!!」
「そっちへ行ったぞ!」
「待て、このっ!」
「(ごめんごめんごめんってばー!!!)」
猫の姿でにゃーにゃー言ったところで、誰に通じるはずもないが、豆腐は路地裏を全速力で駆け抜けていた。
事の始まりはごく単純なこと。
バザールを見物に来ていたついでに、通りかかった店先の壷を前足でちょん、とつついたらそれが盛大に倒れてしまった。
さらに悪いことに、壷の中にはなんだか大切なものが入っていたようで店の主人の顔が一気に青ざめた。
豆腐としては特に悪気はなかったのでごめんなさいの意味をこめて主人のもとに行こうとしたのだが、そのときまたもや意図せずして隣の壷まで倒してしまった。
「なっ…!」
今度こそ店の主人は立ち上がって、豆腐の首根っこを捕まえようとした。
店の近くの路地から怖い黒ずくめの人たちまで出てきてしまったので、豆腐は思わず逃げ出してしまったのだ。
謝ろうとした結果がこんなことになってしまって、豆腐は申し訳ない気持ちでいっぱいであったが、それと同時にふと思う。
「(あんなに怒るっていうことは、そんなに大事だったのかな、あの白い粉……)」
壷を倒したときに思いっきり被ってしまった粉で真っ白になりながら、豆腐はぴょんと飛び上がると民家の屋根から王宮を目指して走り出した。


ぽすん、という奇妙な音でよっきーは顔をあげた。
摂政の執務室に、そんな音を立てるものを置いた覚えはなかった。
祭の開催初日であっても、いや、初日だからこそやらなければいけないことは山ほどあったし、他の事にかかずらっている暇などありはしなかったが、なんとなく気になって部屋をきょろきょろと見回してみた。
摂政の勘、と言ってしまえばそれまでだが、実は摂政とはどこの国においても大抵、苦労人で不幸になることが多いことで知られている。(半分誇張)
その勘に従ったせいなのかなんなのか。
窓から外を見ようとしたその瞬間。
頭の上に何かが落ちてくる気配がした。

ぽすん。

そして、静寂。

「……にゃぁ」
「豆腐くん?」

一人と一匹は、なんとも間の抜けた声をあげたのだった。


* * *
ひとまず区切ります。
よっきーさんの考えられているものと違った場合は無視してください;;


  [No.1212] 話を広げすぎた…! 投稿者:奥羽りんく  投稿日:2008/07/25(Fri) 02:18:18

「それで、気がついたら僕の頭を真っ白にしていた、と…」
「にゃあ」

そのとおりだ、と言わんばかりに豆腐がちょっとなさけない声をあげた。
豆腐が、なぜこのような事態に陥ったのか、ということを身振り手振りを交えながら説明し終えたところだ。
真っ白い豆腐に乗られたせいで、よっきーの頭は見事なまでに白髪になっている。
豆腐の情けない声は、それに対しての申し訳なさかららしかった。
とはいっても、よっきーは別に怒っているわけではなかった。
話を聞くのにちょっとばかり時間を食ってしまったが、彼の思考はすでに別のところにとんでいる。
すなわち、この白い粉はいったいなんであったのか、ということだ。

「どうもきな臭いな。こういった露店には、裏の流通がつきものだが…」

いわゆる闇市、ブラックマーケット。
どこにでも現れるといって過言ではないが、あまり裏のものが国内で流通するのも困りものだ。
第一、治安にとっては非常によろしくない。

「まずは成分の分析から始めるか」
「にゃ」

豆腐が再び軽やかに地を蹴った。
どこに行けばいいのかはもうわかりきっているといわんばかりだ。
それを見送って、よっきーは再び執務机に向かい、何事かの手配を始めた。

「少なくともこの国で。悪童屋 四季の治めるこの地で、不正が罷り通るとは思わないことだ」

その時のよっきーの顔は少なくともただの少年のものには全く見えなかった。



一方その頃。
豆腐は通称科学班と呼ばれる整備士たちの元へとやってきていた。
整備士はI=Dや機械のことに強いのは当然であるが、その中で少し方向が違うものたちが集まってできた自然発生的な集団である。
よっきーからすでに連絡はいっていたらしく、豆腐の毛に付着していた白い粉を採取すると、彼らはすぐにその成分の分析を始めた。
この国は、正確さはもとより速度を重視する。
さまざまな検査が何人かの手で同時に行われ、その数時間後には大体の組成が明らかとなっていた。



「デンプン77%、グリアジン9%、グルテニン4%……」
「で? 結局なんなんだ」
「こちらは、小麦粉です」

すでに陽は傾き始め、よっきーの部屋にも夜の帳が落ち始めていた。
やや薄暗いその部屋の中で向かい合う二人の人物。
そっけなく言った部屋の持ち主でもあるよっきーの前にいたのは奥羽恭兵だった。
そのわきには、なぜか何匹かの猫もいる。

「小麦粉の流通が問題なのか?」
「いえ、問題はそちらではなく……」

ぱさ、とよっきーの机の上に資料が広げられた。
白い粉の成分は小麦粉である、という調査結果と何枚かの写真。そして、追記。

「追記。なお、小麦粉以外にわずかに付着していた物質の組成は、99%の確率で砂漠の薔薇と同質である、か。なるほど」
「先ほど探らせた所、壷の中に小麦粉をいれ、それを隠れ蓑及び緩衝材として使用して砂漠の薔薇を密輸しようとしている一団がいることが確認されました」

写真にはなるほど、白い粉の中からわずかに見える花のような砂のようなものが写っている。
悪童同盟の特産品にして土産物ナンバー1、砂漠の薔薇であることは間違いないのだろう。

「なんでただの土産物をわざわざ?」
「……我が国には、燃料生産地があることをご存知ですか?」
「ああ、まあ、一応は」

曖昧に恭兵はうなずいたが、むしろ知らないものなどいないだろう。
わんわん帝國で最も燃料を産出しているのは、悪童同盟で間違いない。

「その生産地周辺でも、砂漠の薔薇はとることができます」
「……」
「通常は、なんの変哲もない――それこそその辺の土産物屋にだって売っている砂漠の薔薇ですが、ごく稀に非常に『黒い』砂漠の薔薇が採れる事があります」
「黒いって言うのはまさか……」

よっきーは恭兵を振り返りもせずうなずいた。

「それは、通称黒薔薇とも呼ばれ、一部マニアの元では非常に高値で売買されていると聞きます。また、その結晶自体が非常に効率のよい燃料であることもわかっていて、それなりの大きさの結晶が一つあれば一家族が一冬楽に越せる、とも言われています」
※作者注:ファンタジー設定です(笑)
「ほう。そりゃすごいな」
「だからこそ、密輸という手段に出る輩がいたりするんですが…」

よっきーはそこで深々とため息をついた。

「当然のことながら、それは看過すべきことではありません」
「だろうな」

猫たちもにゃーにゃーと憤慨の意志を表している。

「とりあえず、行ってくる」
「よろしくお願いします」
「にゃー」

扉から出て行く恭兵に続いて、走り出す12匹の猫たち。
我らこそがこの国を守るのだと言わんばかりである。
悪童同盟に来てしばらく経つせいか、もう恭兵も特にその光景に違和感を感じない。
こうして、即席で結成されたチームは、賑やかなバザールの暗部へと踏み込むことになったのである。

* * *

設定を捏造しすぎたのと、よっきーさんを捏造しすぎた感があります。
ツッコミお待ちしてます…(汗)


  [No.1213] ツッコミというか感想というか・・・。 投稿者:ゆうみ  投稿日:2008/07/25(Fri) 09:39:57

りんくさんが恭兵さんLOVEなのがすごくよくわかりますww
ごちそうさまでした(゜人゜)

よっきーはこんな感じだと思います。
実際中の人はただの少年ではないので正解かとー。


あと。

> 「少なくともこの国で。悪童屋四季の治めるこの地で、不正が罷り通るとは思わないことだ」

悪童さんの姓名の間にスペースか・を入れてあげてくださいw


  [No.1214] きゃー 投稿者:奥羽りんく  投稿日:2008/07/25(Fri) 20:22:11

ごめんなさい、おとーさまのお名前なおしましたー(>_<)

え。LOVEはかなり抑えたつもりだったんですよ!(笑)
愛は注いでナイデスヨ、まだ(爆)


  [No.1216] ラストー 投稿者:奥羽りんく  投稿日:2008/07/27(Sun) 22:33:35

それから、さらに数時間後。
すでに夜は更け、あたりはしんと静まっている。

「へえ。そんなことがあったのか。おつかれさま」

悪童屋は妻との時間を存分に過ごした後、戻ってきた王城でよっきーから報告を受けていた。

「密輸組織はこの機会に一網打尽。バザールに集まった人々への被害はもちろん、そもそも捕り物があったことすらわからないようにできたのはよかったですね」
「にゃ!」

たまたま他の件で報告に来ていたNEKOBITOと戒人も誇らしげに頷いている。

「黒薔薇は回収して王城に保管してます。どうしますか?」
「王城で展示でもしたらいいんじゃないか」

悪童屋、実にあっさりとした様子でそう言った。
まあ確かに珍しいものではあるし、特別展示という形で展示すれば観光客へのアピールになるかもしれないが。

「いいんですか?」
「下手に隠したほうが、マニアや一部の好事家のコレクター心をくすぐってしまうだろうしな」
「まあ、そうかもしれませんけどね」

存在をあまり知られていないことにより、今回のような密輸事件が起こったのだとすれば、その対処が一番いいのだろう。
結局、よっきーは大至急で城内展示の手配を整えた。
NEKOBITOが展示用の特殊ケースに入れるときに、うっかり手を滑らせかけて、ひたすらあやまり倒していたり、悪童屋とスイトピー夫妻が準備中の展示会場に来た瞬間、そこにいたスタッフの視線が二人に釘付けになったりといろいろあったが、とりあえず、黒薔薇は無事に公開の運びとなった。

「健司くん、これが黒薔薇なんだって」
「へぇ。これ、食えんのか?」
「……食べられないからね? グリンガムもよだれだしちゃダメ!」

ケースの前はわいわいと見物客で賑わっていた。
この機会に…とばかりに、藩王秘蔵のターバンやら、秘書官服やら、ついでに珍しい鉱石やら恩寵の時計やらといった、普段はあまり見られないものも展示されている。

「なんとかなったな」

その様子を見ながら、よっきーは一人、ほっと胸をなでおろしていた。
最初に事が起こったときにはどうなることかと思ったが、結果的に祭りをさらに盛り上げて、この国民たちの笑顔が見られたことはとても嬉しい。

「よっきーさん、おつかれさまです」
「よっきーおつかれ。ほら、差し入れ」

りんくとゆうみがいつの間にかよっきーの後ろに立って、フレッシュジュースを差し出していた。
これも、外のバザールで買ったものらしい。

「あ、どうも」
「ようやく一休み、ですか?」
「最近、ずっと働き通しだったもんね」
「いや、むしろこれからだから」

よっきーはジュースを一口飲んでから、そう言った。
まだバザールはようやく形になったばかり。
これからどう発展していくか、それはこの先のよっきーたちの働き次第だろう。

「そうですね。これからも気は抜かないようにしなくっちゃ」
「僕もなんかお店出してみようかなー」
「あー。いや、そんなにはりきんなくても……」

いきなりやる気で銭湯を出そうか、とか話し始めた女性陣に苦笑しながら、もう一口ジュースを口に含む。
それはとても甘く、新鮮な冷たさで。
よっきーはバザールもちょっとはうまくいってるんじゃないかと満足そうに少しだけ笑ったのだった。


END

* * *

ひとまず無理やり終わらせました。
あいだ的には恭兵さんがんばったり、きっと健司くんが通りかかりで手伝ってくれたり、NEKOBITOさんたちが巻き込まれたりとドラマがあった気がするのですが(笑)
時間がないので終わらせましたー。
よっきーさんを最後まで捏造してしまった…(笑) ごめんなさいv