●悪童屋
にゃんにゃん共和国の小国、悪童同盟の藩王。
かつては放浪伯として名を馳せ、五指にあまる国を渡り歩いた生粋の旅人。
『戦争を勝って終わらせるために建国する』と宣言し、見事立国を果たした。
その過程で、油田の採掘など、何度か国の命運がかかった大博打を敢行しており、周囲を青ざめさせながら必ず勝ち残るという天性の勝負勘を見せる。
しかし本人は、経験と努力を実行力でゴリ押ししてるだけだと嘯いている。
性格は質実剛健にして果断。
こうと決めたら譲らないが、決めるまでは幅広く意見に耳を傾ける度量を持つ。
また、向き不向きを把握する事に長けており、味方にした時の用兵の的確さには定評がある。
逆に、敵に回した時の『勝てる戦場にしか立たず、勝てる戦場を作る』という手腕は苛烈であり、多くの人物がその薫陶の厳しさとあわせて未だに震え上がったりもする。
しかし、責任感が強く後輩のために東奔西走する事もしばしば。
この辺りの有限実行具合が、どれほど厳しくとも後輩に慕われる秘訣なのだろう。
広島でピンチに陥っていた小太刀戦車小隊に、師匠と敬われている辺りからもそれはうかがえる。
実は猫好きの可愛いもの好きで、国には猫が溢れて今や神様まで居座る始末。
藩王の居室にはもらいもののぬいぐるみや、かつての所属国で着せられたメード服などが保存されているらしく、他人を絶対にいれようとしない。
おかげで文族の松がある事ない事を書いてしまい、国民の間では今や『スパルタだけど親しみやすいファンシーな藩王』というよく分からない評判で親しまれている。
イメージ戦略としては成功しているものの、釈然としないものがあったのかあとで松はこっぴどく叱られたらしい。